三線の棹に使われる原木の種類

 

オーダー三線の最も重要なポイントになる原木の種類について、それぞれの原木の違いに関して詳しく説明致します。

 

三線の音色は、棹と胴(チーガー、皮、張り具合)のバランスにより作られるものですので、棹の材質だけで語ることは困難です。

しかしながら、その見た目や木の質、あるいは原木の希少性によって価格が大幅に左右されます。自分の三線のイメージに合う材質はどれなのか。判断材料の指標になれば幸いです。

山原ユシの実

山原ユシの実

和名は「イスノキ」。

沖縄本島北部の林道を切り開く時に伐採された木で、白太の物は入門三線によく使われていましたが、大木から取れる実入りは肌質も良く、良い音を奏でると重宝されてきました。優しい音色で、心地よい響きです。

 

沖縄県産木でもあるので、マニアの方に好まれる原木です。

 

【三線製作時の基本価格帯】

120,000円 ~ 200,000円


山原ユシの実製作例

カマゴン黒檀

カマゴン黒檀 縞黒檀

カマゴン黒檀。黒木の一種。

 

写真のように縞模様の強いカマゴンは通称で縞黒檀、縞黒(しまこく)とも呼ばれたりします。独特の木目模様が特徴的で、スンチー塗りにすると綺麗な模様が出ます。

また、カミゲン黒木などに比べて安価なため、選ばれる方も多い原木です。沖縄民謡から琉球古典まで、幅広い方々に使われています。

 

【三線製作時の基本価格帯】

120,000円 ~ 180,000円

 


縞黒檀製作例


カマゴン黒檀 カマゴン

カマゴン黒檀。黒木の一種。

 

写真のカマゴン黒檀はマーブル模様になっており、縞黒と同じカマゴン黒檀ながらもこちらは通称「カマゴン」と言われたりします。真っ黒の物もあればマーブル模様の物もあります。ジャンルは問いませんが、比較的安価に製作できることがメリットです。

 

【三線製作時の基本価格帯】

100,000円 ~ 150,000円


マーブル模様カマゴン製作例


カマゴン黒檀

カマゴン黒檀。黒木の一種。

 

このカマゴン黒檀は上記二つに比べて黒味の強いカマゴン黒檀です。見た目はカミゲン黒木と似た感じですが、黒味が少し茶色っぽく白太がピンクっぽいのが特徴です。この白太の部分の比率やベースの色合い(ピンクっぽい白太、真っ白な白太)によって、塗りの工程で色味のバランスが変わってきます。黒味が強くなる分、平均価格も白太が多い材より上がります。

 

【三線製作時の基本価格帯】

150,000円 ~ 200,000円


白黒はっきりしたカマゴン製作例


カミゲン黒木

カミゲン黒木

フィリピンのカミゲン島で育つカミゲン黒木。

 

三線の棹材のなかで貴重な八重山黒木に似た肌質と言われる黒木です。このように白太の比率が多い派手な模様のカミゲン黒木から真っ黒なものまであります。三線は真っ黒な原木が良いと言われますが、最近ではこのような模様が美しい原木を望まれる方が増えています。

 

【三線製作時の基本価格帯】

350,000円 ~ 500,000円


派手な模様のカミゲン黒木製作例

カミゲン黒木

真っ黒な四つ割のカミゲン黒木。

 

八重山黒木に似た良質の黒檀です。上質な原木は四つ割で取られたもので、真っ黒で木肌に割れが無い物ですが、近年上質のカミゲン黒檀は少なくなり貴重です。年々その希少性からも値段があがってきています。芯の通ったスッキリとした音色を奏でてくれます。

 

【三線製作時の基本価格帯】

250,000円 ~ 500,000円


真っ黒カミゲン黒木製作例


沖縄本島産黒木

沖縄本島産黒木

三線材用の伐採が禁止され、滅多に原木として手に入らない沖縄本島産黒木。八重山黒木と同じく希少性の最も高い原木です。

 

写真の原木は、私が伐採してきた正真正銘の沖縄本島産黒木です。

フィリピン産の黒木でも、八重山産黒木や沖縄本島産黒木に似た物があり、原木の見た目だけでは判別するのはとても困難です。よって、知人などの依頼により自分で伐採してきた原木のみを本島産と表記しています。

 

【三線製作時の基本価格帯】

 400,000円 ~ 2,000,000円


八重山黒木の製作例